ambientはそれまで、店のtoiroと同じ建物に事務所を構えていました。建物の建て替えで店を閉じることになり、仕事場も移すことになりました。移った先は、大通公園の近くにある事務所ビルの一室です。自分たちの仕事場を、自分たちで設計する仕事でした。
デザイン事務所の仕事は、年月とともに変わっていきます。いまの働き方に合わせるだけでは、数年で使いにくい部屋になってしまいます。私たちは、仕事場に必要なのは作業のしやすさと居心地のよさ、そしてこの先の変化を受け止める余地だと考えています。この3つを、ひとつの部屋の中でどう両立させるかを考えました。
開放的なワンルームに、一部だけ間仕切りを設けました。部屋全体はひらけていながら、手元の作業までは見えすぎない空間です。toiroを併設していたころの雰囲気は残しつつ、作業が滞りなく進む機能を突き詰めています。収納やデスクを増やせる余地も、あらかじめ考えておきました。
このオフィスで掲げたのは「株式会社ambientはここから少しずつシゴトの解像度を上げてゆきます。」という言葉です。ここでデザインの幅を広げ、奥行きを深めていきました。その積み重ねが、いまのambientにつながっています。