新千歳空港の搭乗待合に、サンドイッチの店をひらくことになりました。北海道の食材を使ったサンドイッチを、搭乗までの限られた時間で気軽に味わってもらう店です。店の名前は北のサンド。急いでいる旅行者にも足を止めてもらえる店づくりが求められました。
急いでいる人ほど、ふらりと入れる気軽さが大事になります。空港の中にありながら、街並みに溶け込むカフェのような店なら立ち寄りやすい。そう考えて、空港らしい整った売り場ではなく、街角の店の装いを目指しました。私たちは、旅の途中の店ほど、いつもの暮らしに近い気楽さが効くと考えています。
空間は、木のやわらかな質感でまとめました。壁には黒板風のイラストサインを描き、カジュアルな雰囲気に仕上げています。メニューや食材の魅力を手描きのイラストで伝えることで、通りがかりの人にも店の中身がひと目で伝わるようにしました。
出発前のわずかな時間でも、北海道の食材を味わいながらひと息つける店になりました。旅の最後に立ち寄った人が、もう一度北海道の味を思い出せる場所であってほしいと願っています。