小樽のルタオ本店は、ブランドが生まれた場所です。開店20周年を前に、販売什器を新しくすることになりました。長く多くの観光客を迎えてきた売り場には、時間とともに積み重なった不便もありました。節目を前に、その問題を解きながら売り場を整え直す仕事です。
ルタオはノスタルジックモダンというテーマを掲げています。目指したのは、これまでもずっと、これからもずっとそこに在り続けると感じられる売り場です。私たちは、老舗の売り場づくりは見た目より先に人の動きから考えるべきだと考えています。買い物を思う存分楽しみたい観光客と、接客や補充で動き回るスタッフ。その両方が無理なく動ける配置を探りました。
お客様の動線を見直し、空間全体を使って什器を並べ直しました。商品の構成に合わせて、店内を巡りながら楽しめる回遊性の高い売り場にしています。接客や商品の補充をするスタッフの動きにも、負担がかからないよう計画しました。あわせて、外から店の中を見通しやすくしています。
完成は観光の閑散期にあたりましたが、売上は前年度より15%伸びたと聞いています。外から見通しがよくなったことで、日の暮れが早い冬の夕方にも来店のピークが生まれました。20年の歴史を受け継ぎながら、次の20年も商品を伝え続けていく売り場です。